2018.05.21 ニュースリリース
京都造形芸術大学と産学共同プロジェクトを実施
インクジェット印刷技術で園舎向けフローリングを納材
永大産業株式会社(本社:大阪市、社長:大道正人)は、京都造形芸術大学(尾池和夫学長)と産学共同プロジェクトを実施し、そのプロジェクトの成果として、インクジェット印刷技術を応用した木質フローリングを製作、今年4月、大阪府内に開園した保育園にそのフローリングを納材いたしました。
このプロジェクトは「EIDAIフローリングデザイン提案コンペ」の名称で、工業デザインを実践的に学びたい大学側と、リクルート活動の一環として当社の認知度を高めるとともに、学生の新しい感性をものづくりに反映させたいという当社の考えが一致し、2年前から取り組んできたものです。
当社では様々な色柄や質感を演出できるインクジェット印刷技術の新しい可能性を追求しようと、まずはフローリングを対象に同大学とタッグを組みました。同大学の学生の皆様の熱意によって、保育園にふさわしい明るく、楽しいデザインのフローリングを納めることができ、また、父兄、保育園の関係者からも評価をいただいたことで、一定の成果を得ることができたと考えております。当社では、このインクジェット印刷技術をフローリング以外にも活用していきたいと考えており、今後、機会があれば、こうした産学あるいは産官学共同の取り組みを継続する予定です。
産学共同プロジェクトの背景
当社はかねてからリクルート活動強化の一環として各大学における認知度向上と、当社にはない様々なものづくりのアイデアを求め、産学共同での取り組みを重視してまいりました。こうした中、企業とのタイアップを通じ、工業デザインを実践的に学びたいとの意向を持っていた京都造形芸術大学との考えが一致し、2年前から産学共同プロジェクト「EIDAIフローリングデザイン提案コンペ」を立ち上げ、優秀作品を表彰する活動を推進してまいりました。本コンペは「インクジェット印刷技術」を応用した木質フローリングのデザインがテーマで、同大学の学生の皆様から数多くの作品が寄せられました。
この活動に今年4月、大阪府内に開園した保育園向けの商材が結びつきました。保育園に納材するため、当社と同大学のグループは、本コンペで受賞した作品のデザインを再度アレンジし、インクジェット印刷技術を用いて、保育園にふさわしい明るく、楽しいデザインのフローリングを完成させました。このフローリングは保育園で多人数が出入りする玄関と廊下に敷設しました。
産学共同プロジェクトの成果
インクジェット印刷技術の利点は、一般的なシート貼りの技法や塗装技術と異なり、下地の素材感を活かしながら、製品の表面のどこでも好きな場所や大きさに、好みの色柄を印刷できる点にあります。様々な企業と連携して、レベルアップを図ることで知られる京都造形芸術大学の学生の皆様には、インクジェット印刷技術の利点を的確に踏まえながら、デザインを考えていただきました。その結果できあがったのは、それぞれ異なる模様を印刷した8枚のフローリング(幅290ミリ×長さ900ミリ/枚)を組み合わせると、大きな円や小さな円のほか、小川が流れているような波打つ形が現れるという斬新なデザインでした。1枚のフローリングだけを見れば、パステル調の小さな四角形がランダムに並んでいるだけのように見えますが、それを適切な位置に配列することによって、図形が表現できます。これは、当社の技術と同大学の自由な発想力、デザイン力がうまく融合した結果と認識しております。
最終的に保育園にふさわしい明るく、楽しいデザインのフローリングを納めることができ、父兄、保育園の関係者からも評価をいただいたことで、このたびのプロジェクトは、一定の成果を得ることができたと考えております。
今後の展開
当社では同大学との「デザイン提案コンペ」を今年度も継続し、さらに、このインクジェット印刷技術をフローリング以外にも活用していきたいと考えております。今後、機会があれば、別途こうした産学あるいは産官学共同の取り組みを行い、既存概念にとらわれないものづくりを推進してまいります。
保育園へ納材したフローリング施工画像
<問い合わせ先>
永大産業株式会社 マーケティング部 広報課
電話番号:06-6684-3058