2019.06.27 ニュースリリース
「みんなで学校を考える」セミナーに協力
永大産業株式会社(本社:大阪市、社長:枝園統博)は5月26日、大阪市内で行われたセミナー「第1回みんなで学校を考える」に参加し、公立小中学校の統廃合が地域に及ぼす影響について講演しました。
このセミナーは、様々な事情で身の置き所のない生徒たちのために、学校内に居場所をつくろうと活動を続けるNPO法人FAIRROAD(阪上由香理事長)が主催したもので、少子化で学校の統合、廃校が進む中、様々な視点から学校というものの存在を、もう一度見直そうというのが目的です。
学校、高齢者施設といった非住宅市場の開拓に取り組んできた当社は、これまで集めたデータなどから「学校が廃校になると、子育て世代がその地域に転入しづらくなり、高齢化を加速させる可能性がある」と問題を提起し、「それを解決するには、学校に地域住民が多目的に利用する施設をつくるなど複合化することが重要」と提案しました。
当日は、学校関係者や他のNPO法人ほか、今まさに学校の統廃合に直面している地域の方々などが数多く参加し、活発な意見交換が行われました。
今後、このセミナーは定期的に来年3月まで開催される予定で、当社は引き続きデータに基づいた問題の提起やその解決のための提案を行いながら、同NPO法人への協力を継続してまいります。
セミナー参加の背景
わが国は少子化の進行に伴い、一部の地域を除き全国的に小中学校の統廃合が進んでいます。しかし、実際に地域から学校がなくなることにより、高齢化が加速するなど新たな問題が浮上する可能性もあります。こうした今後起きうる問題について、みんなで知恵を出し合い、少しでもよりよい方法を考えていこうというのが、このセミナーの大きな目的です。非住宅の市場開拓に取り組んできた当社にとっても直接的、間接的に関わってくるテーマであるため、同NPO法人に協力し、データに基づいた予測とその解決法について講演することといたしました。
当日の登壇者
◆司会/進行:尾添侑太氏(関西学院大学ほか非常勤講師)
◆パネリスト:栗本正則氏(NPO法人FAIRROAD 副理事)
西川孝治氏(大阪市立市岡中学校 校長)
◆企画:NPO法人FAIRROAD、リトルドア
◆後援:一般社団法人一心寺文化事業財団、大阪市教育委員会
◆協力:永大産業株式会社
セミナーの概要
セミナー第1部では、2人のパネリストがそれぞれの具体的な活動について説明し、栗本氏はタイ・ミャンマーの無電化地域(難民キャンプ・ごみ山で暮らす移民の方々、山岳地帯に暮らす方々など)に、 ソーラーランタンを届けたり、国内では高校内にカフェを作って居場所を作る活動について説明しました。また、西川氏は大阪市内の中学校で初めて居場所カフェを導入した実績のほか、開かれた学校を目指す取り組みについて紹介しました。当社はデータを交え「学校を廃校してしまえば、地域の活力が失われるため、それを防ぐには、学校に地域住民が多目的に利用する施設を作り、複合化することが重要」と提案しました。
第2部のトークセッションでは、人や資金が不足しがちな中にあって、どのように地域を動かし、地域住民が参加できる施設を設けられるのか、といった複合化に対する具体的な疑問や、今やオンラインで学習できる時代であり、そもそも教室、学校といった入れ物は必要なのだろうか、などといった意見もありました。
総じて参加者からは「大きなテーマであり結論はすぐに出ないだろうが、熱のこもった議論で大いに参考になった」との声が多く聞かれました。
今後の展開
このセミナーはパネリストとテーマを少しずつ変更しながら、今後定期的に来年3月まで開催される予定です。当社は引き続きセミナーに参加し、問題の提起やその解決のための提案を行いながら、同NPO法人への協力を継続する考えです。
<問い合わせ先>
永大産業株式会社 マーケティング部 広報課
電話:06-6684-3058