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2018.06.11 ニュースリリース

「エコ熱プラス®」が次世代省エネ建材支援事業の対象に
戸建住宅の省エネ・断熱リノベーションで最大200万円を補助

 経済産業省は現在、住宅の断熱・省エネ性能の向上のための改修工事を普及させようと、短期間で施工可能な高性能断熱パネルや潜熱蓄熱建材、調湿建材等の付加価値を有する省エネ建材(次世代建材)の導入を支援しています。従来は、一定の省エネ効果が見込まれる高性能建材(断熱材、ガラス、窓)を用いた住宅の省エネ・断熱リノベーションを対象としていましたが、平成30年度から次世代建材を用いた場合も新たに補助の対象となりました(次世代省エネ建材支援事業)。この次世代省エネ建材支援事業の次世代建材に、三菱ケミカルインフラテック株式会社(=以下三菱ケミカル社、本社:東京都中央区、社長:松本和広)と、永大産業株式会社(本社:大阪市、社長:大道正人)の共同開発による次世代蓄熱フローリングシステム「エコ熱プラス®が、初めて登録されました。
 次世代建材を用いた省エネ・断熱リノベーションの場合、戸建住宅を例にとれば補助対象となる費用の2分の1以内、最大200万円の補助を受けることが可能です。
 当社では2015年3月から「エコ熱プラス®」を販売しており、これを機に同製品のさらなる拡販を図りたいと考えております。
※「エコ熱プラス」は、三菱ケミカルインフラテック株式会社と当社の登録商標です。

初めて登録された次世代省エネ建材支援事業対象製品

 次世代省エネ建材支援事業は、平成30年度から新たに設けられた省エネ・断熱リノベーションのための補助制度です。戸建住宅または集合住宅において、短納期で施工可能な高性能断熱パネルや、潜熱蓄熱建材といった次世代建材を用いた省エネ・断熱リノベーションが制度の対象となっており(但し新築住宅は対象外)、すでに製品として販売されていることが次世代建材として登録できる条件となっています。こうした中、三菱ケミカル社と当社の共同開発により2015年3月から発売を開始した次世代蓄熱フローリングシステム「エコ熱プラス®」が、潜熱蓄熱建材として初めて登録されました。
 なお、この支援事業では、次世代建材による改修に加え、玄関ドア、窓、ガラス、調湿建材の改修についても費用に含めることができます。申請者は個人の所有者(所有予定者も可)、賃貸住宅の場合、所有者であれば個人・法人を問いません。
 この「エコ熱プラス®」を用いた省エネ・断熱リノベーションを行った場合、対象となる費用の2分の1以内の補助、たとえば戸建住宅では最大200万円、集合住宅では最大125万円の補助を受けることができます。
※潜熱蓄熱建材 固体から液体へ、あるいは液体から固体へ変化するとき、吸収(放出)する熱エネルギーを蓄熱に利用した建材

次世代蓄熱フローリングシステム「エコ熱プラス®」の概要

 住宅の省エネ化、省CO2化への取り組みが求められる中、床暖房パネル大手の三菱ケミカル社と当社は、共同で新しい省エネ建材の開発に着手し、2013年に約5ミリのゲル状の潜熱蓄熱材を封入した12ミリ厚のフローリングと専用放熱パネルを組み合わせ、室内の温度を快適に保つことのできる次世代蓄熱フローリングシステムを開発しました。三菱ケミカル社と当社は、このシステムを「エコ熱プラス®」と名付け、2015年3月から発売を開始しました。
 なお「エコ熱プラス®」は5月25日、今年度の「第63回木材加工技術賞」に選定されました。この「木材加工技術賞」は公益社団法人日本木材加工技術協会が毎年、わが国の木材加工・利用に関する産業技術に貢献した功績を称え、これを表彰するものです。(ニュースリリース:第63回木材加工技術賞を受賞)
※社名(2013年当時)三菱樹脂インフラテック株式会社

今後の展開

 当社ではこれを機に次世代蓄熱フローリングシステム「エコ熱プラス®」のさらなる拡販を図るとともに、住宅の省エネ化・省CO2化に貢献する製品の研究開発に、より一層力を入れてまいります。

エコ熱プラス®のしくみ

  • 1.パッシブ(太陽熱を有効利用)
    冬季に開口部から日射熱を取得、蓄熱し日没後にその熱を放熱させることで暖房エネルギーを削減します。
  • 2.アクティブ(省エネ機器で作った低温水を循環)
    高出力放熱パネル「エコ熱プラス®マット」との組み合わせで45℃の温水で60℃温水を流したときと同じ暖房感が得られます。約10%のエネルギーが節約できます。

「エコ熱プラス®」の内部構造


<問い合わせ先>
永大産業株式会社 建材事業部 商品部 商品一課
電話番号:06-6684-3005