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2021.08.03 ニュースリリース

本社新物流倉庫が完成
9月から本格的な運用を開始

 2020年7月より工事を進めてきた永大産業株式会社(本社:大阪市、社長:枝園統博)の新しい本社物流倉庫がこのほど完成いたしました。

 当社は2018年9月、大型台風により脆弱さが明らかになった物流機能を見直し、より強固なものとするため同年12月、社内に「生産・物流システム改革委員会」を立ち上げました。そして翌2019年に公表した中期経営計画「EIDAI Advance Plan 2023」においても、BCM(事業継続マネジメント)の強化を目的に、今日まで全社的な物流改革を推し進めてまいりました。この新倉庫の建設は、こうした計画に基づく物流改革の一環と位置付けることができます。

 ちなみにこれに先立つ2020年10月には、需要の多い首都圏エリアにおいて、配送サービスの向上や災害時における保管および荷役作業を目的に、埼玉県草加市に「草加物流センター」を開設いたしました。
 

 当社ではこの新しい物流倉庫の完成に伴い、本社の近隣に散在させていた倉庫を集約し、業務の一元化を図ります。さらに既存の本社物流倉庫との連携で、本社における物流機能の効率化に取り組んでまいります。なお、新倉庫の建設や近隣倉庫の集約、既存の本社物流倉庫の整備に要する投資額は約15億円と見込んでおります。

 当社では今後、保管用ラックや備品の据え付け、製品の搬入を行い、9月から本格的な運用を目指してまいります。

新しい本社物流倉庫の概要 1

 新しい物流倉庫の建設は2020年7月に始まり、ちょうど1年をかけて完成しました。建物は鉄骨造りの2階建てで、延床面積は約2,850坪を確保しています。

 BCM(事業継続マネジメント)の一環として建設したため、倉庫自体にも災害に強いいくつかの工夫を施しました。まず、大雨などの影響による浸水の可能性を想定して、倉庫全体の基礎の高さを通常よりも50センチかさ上げし、さらに隣接する既存の本社倉庫とともに安定的に電力が供給されるよう、受電設備を1階ではなく2階に設置しました。このほか2階に運び入れるための貨物用エレベーターは、仮に1基が故障しても業務が滞らないよう、この類の倉庫では珍しい2連式を設置しました。また、不測の事態により2階から運び下ろすことが困難となった時のために、2階正面に大型のバルコニーを設け、クレーンを使って搬入・搬出ができるようにしました。さらに1階、2階とも高さのある保管用ラックを設置し、無駄のない保管と迅速な入出荷作業を行う体制を整えました。

完成した本社物流倉庫の外観(基礎は通常より50センチかさ上げし、2階に受電設備を設置)

  • 万が一の事態を想定した2連式の貨物用エレベーター
    積載容量4,000kg/基×2基
  • 非常用の2階搬出入口
  • 高さのある保管用ラック

新しい本社物流倉庫の概要 2

 当社の物流ネットワークを図化した場合、図1のようになります。当社では、生産拠点または協力工場における一時的な製品保管のことを簡易的に「事業所物流」と呼んでおりますが、今回建設した本社の新しい物流倉庫は「事業所物流」にあたります。

 これまでは、本社の近隣にいくつか倉庫が分散していたため、製品の積み込みにも時間と労力がかかっておりましたが、今回の新しい本社物流倉庫の完成に伴い、これら分散していた倉庫を集約して、本社「事業所物流」における業務の一元化を図ることにいたしました。また、保管する製品についても、一部出荷までの期間が短い受注品から在庫品に切り替えます。
 

 なお当社は近く、隣接する既存の物流倉庫の整備も実施いたします。最終的には新旧両方の本社物流倉庫の連携を強化し、より一層、物流機能の効率化を目指してまいります。

図1

隣接する既存の本社物流倉庫との連絡口

今後の展開

 当社では今後、引き続き保管用ラックや事務所用の備品などの据え付け、当社製品の搬入を経て、9月から本格的に物流倉庫としての運用を図る計画です。また、当社がすでに着手している物流管理システム(二次元コードを利用し、生産から配送までを一元管理)を、この新しい倉庫でも運用し、お客様(ハウスメーカー様、ビルダー様、流通業者様)により利便性の高い配送を目指してまいります。

<お問い合わせ先>
永大産業株式会社 事業管理部 広報課
電話:06-6684-3058